全国対応、証拠収集から慰謝料相談まで24時間無料相談受付中

ホーム

浮気調査知識

フィリピン女性に入れあげ破産した夫の末路

フィリピン女性に入れあげ破産した夫の末路

依頼者は都内に暮らす、資産家の妻・マサコさん40歳。ロングヘアでスタイルも良く、大きなサングラスをかけて探偵社を訪れた姿はまさにモデルか芸能人。話を聞いて専業主婦だと分かったが、19歳の時に夫とお見合い結婚したために、社会人として働いた経験がないという。喋り方もおっとりとして、実家もかなり資産家だったことから、それまで何不自由なく育ったお嬢様であった。「私は幼稚園から短大まで、一貫教育の女子校に通っていました。親が厳しくて、典型的な優等生でしたからね。夫が交際した初めての男性だったんです」と、依頼者はゆっくりと経緯を語り始めた。初めてのお見合いで美貌が見初められ、また両親も太鼓判を押すほどの良家の子息だったこともあり、愛情よりも家同士で決められた結婚であった。そんな苦労知らずのお嬢様のマサコさんが、探偵社に来たのはよほどの覚悟があってのことだろう。言葉を選びながら訥々と、夫の不倫に関して話し始めたのである。「私は二人の子どもたちを立派に育て、夫の親も大切にして、ずっと家庭のために尽くしてきました。なのに、なのに……」人生は、時として過酷な試練を与えるものだ。何不自由のない暮らしだったはずが、ある日突然、不幸のどん底に落とされることだってある。依頼者の場合も、まさにそうであった。「ここ一年、急に夫の帰りが遅くなり、土日もゴルフだと言って出掛けてしまいます。もしかしたら浮気しているのではないか、という思いがよぎるようになりました。そんなはずはないと自分の中で打ち消しても、疑いはどんどん膨らんでいったんです……」かつてのお友達に相談しても、同じお嬢様学校で育ったせいか、皆さん人を疑うことを知らない。しかも、未だに妻たるもの夫の半歩後ろを歩いて、出しゃばらずに、自己主張せず、良妻賢母の道を歩むべきだと意見されてしまったとか。バリバリ社会に出て働く女性がいる一方、上流階級と言われる層の人々の中には、旧態依然とした保守的な考えも根強く残っている。マサコさんは、「もう身近な人には相談できない」と感じて、弊社に連絡してきたのだという。といっても彼女は、これまで一度も夫の疑いを直接問いただしたことはない。面と向かって疑惑をぶつけても、夫は妻のマサコさんを何も知らないお嬢様と思い、なんだかんだと言いくるめてしまうのが目に見えていたからだ。中小企業ながら三代続く老舗メーカーの社長だった夫は、確かに仕事も多忙ではあったが、それを隠れ蓑にしているとマサコさんは感じていた。しかし、専業主婦の悲しさか、はたまた社会経験の無さによるものか、夫の不倫相手が一体どんな女性なのかさえ見当がつかないでいた。今回の案件は、彼女の人生にとって初めて出会った想定外の大問題だったのだろう。解決する術も知恵も、ましてや経験もない。私は、これをきっかけに、自らの考えを堂々と主張できる自立心を得て欲しいと感じていた。探偵たちにも、そうした思いを胸に調査をするよう指示し、綿密な計画を立てて実践していくことになった。――四カ月の調査の末に判明した事実――不倫の証拠はすぐに取れた。マサコさんが話していた通り、夫の帰宅が遅くなった原因は、愛人の存在だった。しかも愛人は、夫が常連になっている二軒のフィリピンパブの、それぞれに勤めるホステスだった。つまり、二人のフィリピン人ホステスと付き合っていたのである。週の前半にAというフィリピンパブを訪れ、そこに勤めるサブリナというホステスと酒を飲み、一緒に店を出てラブホテルで夜遅くまで過ごす。そして週の後半にはBというフィリピンパブにやって来て、今度はマリアというホステスと過ごし、帰りは同じようにラブホテルにしけこんでいた。一人をはかることなく、女たちと濃厚な不倫の時間を楽しんでいた夫は、よもや弊社の敏腕探偵たちに張られているなど、夢にも思わなかっただろう。夫と愛人がホテルに出入りする決定的瞬間は、いとも簡単にビデオカメラに収めることができた。さらに詳しい話を聞き出すため、夫がいない日を見計らい、当該フィリピンパブに潜入し愛人の一人サブリナと接触。チップをはずんだところ、彼女はすっかり機嫌を良くして夫との関係を詳細に話してくれた。その内容は驚くべきものだった。なんと、夫は愛人のお手当として、月50万円もの大金を現金で渡し、休日ともなると銀座の一流ジュエリーショップで、愛人にねだられるまま高額なダイヤの指輪を買い与えていたという。「あの人、とってもお金持ちね。ワタシのダーリン。いっぱいお金くれるから大好きよ」裏付けをとるため、後日、愛人と夫のデート現場を探偵が尾行。すると高級ブランド・ショップや老舗デパートを梯子し、様々な商品を買い与えていることが判明した。しかも愛人らは、夫と別れると、それらのブランド品やジュエリー類を、御徒町の買取センターに持って行って現金化していたのだ。なんともしたたかな女たちである。今回は調査の結果、夫の不倫の証拠や愛人の証言なども入手でき、くまなく情報収集することができた。こうした事実をマサコさんに報告したところ、毎月のお手当50万円の数字を聞いたとたん、たちまち顔色が変わった。「私は夫から生活費として、月に5万円しかもらっていません! 愛人の方が十倍も多いなんて、どういうことなんですか!」と、普段はおっとりとしたお嬢様のマサコさんが、初めて見せた怒りの顔だった。マサコさんにとって、愛人が二人もいたことより、家族の生活費とお手当の金額が許せないようだった。――マサコさんの選択――その後、事実を知ったマサコさんの両親が全面的に離婚を後押しし、有能な弁護士を雇って離婚調停を申請。すべてが白日の下にさらされては夫も観念するしかなかった。問題は慰謝料と財産分与である。話し合いの結果、結婚生活中に築き上げた財産は約2億円あり、法的な財産分与である二分の一に加えて、慰謝料をもらった。財産は国債や株式証券、不動産が主な資産だったが、即座に現金化したという。さらに愛人のホステスに対しても損害賠償請求裁判を起こしたが、彼女たちは強硬に抵抗。早々に帰国してしまった。さらには、こうした悪行が一族経営の会社幹部にも知られることとなり、先代社長であった親からは、天を衝くほど激怒され会社を追われるハメに。財産の大半も、社会的地位も完全に失ってしまったのである。それにしてもお嬢様育ちで社会人経験が一切ないマサコさんが、夫の不倫を知った途端、なぜ一転して強硬な態度を見せたのか、私なりに考えてみた。彼女はいわば何の不自由もない長夫人として、ちやほやされて暮らしてきた。しかし、そんな生活も、一皮むけば砂上の楼閣。夫は妻に対して愛情のかけらもなく平気で裏切り続け、しかも自分よりも愛人に湯水のごとく金費やしていたのが、女として許せなかったのだろう。お金で人ははかることは出来ないが、マサコさんにとっては、愛人より安く見られていたことが、遊郭に触れたのではないだろうか。現在、マサコさんは資産家の両親のもとで子どもたちとともに、悠々自適の日々を送っているという。