依頼者と疑惑を徹底ヒアリング
配偶者が不倫しているという悩みは、当事者でなければ分からないものです。何をしていても答えの見えない不安に駆られて日々をこ生まれ、神経衰弱のような日々を過ごす方ばかりです。けれども現実を仰る覚悟を決め、心にわだかまる疑惑や苦悩を吐き出すことができれば、調査をする前の段階で冷静さを取り戻し、夫や妻への疑惑をより客観的に話せるようになります。そこで弊社が独自に導入しているのが、依頼者一人ひとりに寄り添う、専門カウンセラーという制度です。依頼者がいきなり探偵と対面しても、緊張や不安もあってなかなか精度の高い情報は出てきません。ましてや不倫・浮気の悩みです。事実だけを突き止めて一件落着というわけにはいきません。私たちは、心のケアこそがもう一つの大きな仕事であると考え、事実関係の調査と同時並行で依頼者の幸せのために何が必要なのかも見極めてアドバイスしています。そのため、初めはもう二度と修復できないのではないか、と思われるうちの七割ものご夫婦が、絆を修復して私たちの相談室から、前向きに出ていく後ろ姿を何度も見送ってきました。では、傷ついて苦悩の果てに行き着いた依頼者に寄り添って、より正確な事前情報をピックアップするには、どうすればいいのでしょうか?第二章では、パニックに陥っている依頼者の心情を慮って、なおかつ調査を円滑に進めるための情報を手に入れる、探偵ならではのテクニックと事前面談での様々な人間ドラマをご紹介します。