張り込みがバレてしまい、「あんた探偵だろ⁉ 誰から頼まれているのか答えろ!」と追及されました。この時、何と答えますか?
A「何かの間違いです……。絶対に違います!」B「すみませんが、依頼者の名前は言えません」C「何を言ってるんですか? 警察に行きますか?」いわゆる探偵用語で「身バレ」した際、調査対象者が感情的に迫って来ることはよくあることです。しかし、身の危険を感じる時だからこそ、探偵であることを告白してはいけません。その瞬間から相手はますます感情的になり、「いつ」「誰に」「何を」頼まれたのか、白状するまで解放しません。ならばどうするのがいいのか。絶対に認めず開き直るのが最善です。つまり正解はBの「何を言ってるんですか? 警察に行きますか?」と答える……です。張り込みは探偵にとって、いろんな意味でリスクの高い業務です。ましてや「身バレ」した時の対処を誤ると、その後の調査に大きな影響を与えてしまいます。そこで「身バレ」で生じたマイナスを、なんとかゼロにするために、終始一貫して関係のない第三者であり、わけの分からない因縁をつけられ、逆に迷惑していると主張するのです。相手は、まだ「探偵」だとも、「不倫調査」を行っている最中だとも、確証は持っていません。無関係を装うことで、相手は「あれ? 勘違いだったのかな……?」と、不安になります。それでも声を荒らげ、威嚇するような態度をとるような場合は、警察を呼ぶのが賢明でしょう。しかし、「身バレ」してしまった、この探偵は以後調査業務から外さざるを得ません。