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浮気調査知識

示談には交渉術がある

示談には交渉術がある

・示談による解決を難しくさせていること前の章で述べたとおり、示談は紛争を抱え込んだ当事者が、話し合いによって、お互いに譲歩しながら紛争解決を図るものです。すなわち、示談の当事者が、損害賠償金、売掛金、貸付金、立ち退き、離婚など、何らかのトラブルに直面していることが前提となります。示談による解決を難しくしているのは、交通事故などのような突発的な事故による損害賠償請求などを除けば、トラブルの当事者間の人間関係や頼関係が存在しており、それが壊されたことによってトラブルの原因となっていることが多いからです。たとえば、頼しているから金を貸したのに、あるいは保証人になったのに債務を履行してくれない、3年経過したら建物を建て直すので出ていくという約束で家を貸したのに出ていかない、などがその例です。そのため、示談ができるかどうかは、この人間関係の分野での衝突を、どう懐柔していくかが大きなポイントになります。交渉術が必要なゆえんです。交渉術というのは、なにも法律的な分野に限られることではなく、営業、セールスなど、他の分野でも必要なことですが、とりわけ示談の場では、交渉術が示談の成否に大きくかかわってきます。                     ・交渉術を上手に利用すれば解決は可能トラブルは示談による解決ができなければ、最終的には、裁判所における訴訟しか解決方法はないということを認識することです。誰しも、法廷に出向いて、裁判官の面前で争うことを好みません。交渉の前提としては、お互いに感情的にならず、穏やかに話し合いで解決することを目指すほうがいいでしょう。お互いに相手方の言い分をよく聞くという姿勢が大切です。その上で、お互いが主張する事実(書面で交わしておくのも一つの方法です)、その背景となった原因についても、話し合いましょう。感情のもつれ、ちょっとした錯覚などが原因の場合も多く、その原因を取り除けば、意外と簡単に解決する例もあります。話し合いでは、相手の非のみを主張するのではなく、相手の立場になって考えて見ることも必要です。当然、こちらに誤解や間違いがあれば素直に謝ることも必要です。できるだけ、議論は避けるようにしてください。交渉の過程で相手方を追い詰めるのは得策ではありません。必ず逃げ道を用意しておく心くばりが必要です。そのためには、押すだけの戦術ではなく、引くタイミングも心掛けるべきです。また、解決方法として、複数の案をもって臨むことも、解決に役立ちます。示談で大事なことは、熱意をもって解決に努力する、すなわち、根気よく、粘り強く、穏やかに話し合いをしてゴールを目指すことです。⭐︎ポイント示談とは、双方が譲歩しあって問題の解決をすること。